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2010年6月27日 (日)

第4章 猫語と対話 2/2 (2006.7.28記事)

1週間も一緒に暮らすと、お互いの安全距離が縮まってきた。
食事の用意をはじめると、横にチョンと座って待つ。
1メートル以内の距離を共有できるようになれば、対話が生まれる。
対話といっても、心の内側を語りあうわけではない。
名前を呼び合うだけである。
猫は、ボクのことを、
『オミャアー。』
と呼ぶ。
それが、尊称なのかあだ名なのか解らない。
ボクには親がくれた(タカシ)という戸籍上の名前があるのだが、教えたところで使いはしないだろう。
ボクは猫のことを、
『オーゴゼ。』
と呼ぶことにした。
口の大きな魚(オゴゼ)と(Oh,Kozzet)をダブらせて源氏名とさせても
らった。
こんな対話ができるようになれば、初歩的な猫語が少し解ってくる。
仲良く遊ぶとか親しくなるとかいうのじゃなく、たんなる意志の疎通である。
例えば、
『オミャアー、二ョオーウ 二ョオーウ!』(あなた、トイレ掃除しといてね。)
毛逆立てて(テメー、何様だ。)と鳴きたいくらい、腹が立ってくる。
逆に、ボクの言っていることが解っているのかなと観察すると、自分の都合のいいことであれば耳をそばだてシッポを了解したという風に動かすし、嫌なことであればクラシック音楽に聴き入って没頭しているという風情である。
まったく、割にあわないことだ。 ー第4章 2/ 2 完

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