第7章 ボクの見た『夢』ー 1/2 (2006.8.19記事)
オゴゼは、よく寝る。
「コイツ、アホではないか」とか「病気じゃないか」とか、けなしたり心配したりする。
朝早くおきるのだが自分の用事をすますと朝寝をし、窓から景色を眺めていたかと思うといつのまにか昼寝をしている。
朝寝、昼寝、うたた寝、ごろ寝と夜の睡眠を区別して生活しているようだ。
気分次第で箪笥のうえであったり、ソファーの上であったり、日当たりのいい窓辺であったり、ボクの絵の具や筆の散らかった作業机の上だったりする。
彼女は、食っちゃ寝、食っちゃ寝、日がな一日優雅なもんだ、それにひかえ人
間のボクは、「いろいろとやることが、、、、。いや、考えることがたくさん、、、。いや、義務と責任が、、、。いや、いや、締め切りに追われて、汗を、、、流していないか?」、ヘボ将棋の下手な考え、休むに似たりーのようなことを一日やって過ごしている。
考えててみりゃあ、結果的には似たもの同士か。
最近は、ボクの散らかった作業机での昼寝やうたた寝が多くなったので、下宿賃代わりに、彼女をモデルにして絵を描きはじめた。それが、もうスケッチブック1冊になった。
そのうち『猫展』をやって、大儲けしてやろう。
『儲けたら、マタタビのスープか、飯に鰹節の味噌汁のぶっ掛け丼をご馳走するよ。』
と、ささやけば、
『、、、、。』
シッポをとんとんと動かした。あてにしてるのか信じてるのかどうかはわからないが、了解の合図らしい。
奇妙なまったく愉快な夢をみた。
友人宅に、夕食に招待せれて出かけていった。
お父さん(友人)と女の子が竹ひごのゴム動力で飛ぶ飛行機をつくっていた。
それを手伝い始めたのだが、手を糊でベトベトに汚してしまった。
『ご飯ですよ。』
お母さんの声でボク達はテーブルにつくのだが、椅子に腰をおろしてから手を洗うのを忘れているのに気がついた。
(これじゃ、手が汚くておかわりができない。)
ボクは、ズボンに擦り付けて汚れを落とした。
アサリのお吸い物が出てきた。 ボクの大好物である。貝がいくつも入っていて、身を食べて殻をポイポイと床に捨てていた。(いくらなんでも、現実ならばするはずがないのだが、そこが夢の浅はかさなのである。)
そこへ、着物を着た猫がでてきた。
(1/2)
コメント